免疫力を高め、ウイルス感染を阻止しよう

新型コロナウイルス感染症の影響が長々と続いています。ワクチンの2回接種を終えた方も増えてきましたが、人によっては「順番待ち」「ワクチン接種は控えたい」というような方も‥‥

新型コロナウイルス以外にも、冬になるとノロウイルスやインフルエンザウイルスなどを発症する確率が高まります。ふだんからの生活で免疫力を高め、ウイルス感染~発症を抑制しましょう。

自然免疫と獲得免疫

「自然免疫」とは、人が生まれつき持っている免疫反応で、ウイルスや細菌などが体内に入るといち早く反応し、やっつけようとする働きです。自分の身体を守るために大切な仕組みと言えます。

「獲得免疫」とは、ウイルスや細菌、がん細胞など病原体が体内に入り込み、増殖し始めた際に働く免疫を言います。人体に生まれつき備わっている免疫ではなく、抗原に応じた闘い方を記憶して、次に同じ抗原が入ってきた際に、すぐに攻撃反応をおこす働きをします。

この仕組みを利用して、病気予防や治す目的で接種するのがワクチンです。

自然免疫と獲得免疫は連携してウイルス、細菌、がん細胞などから身体を守る、どちらも大切な免疫です。自然免疫では手に負えない敵に立ち向かうのが獲得免疫です。

免疫力を高めるための心がけ

  • 充分な睡眠時間を確保する
  • 毎日、適度な運動をする(ウォーキングや筋トレ、ストレッチなど)
  • 毎日が無理なら、週3回程度1~2時間の運動を
  • 禁煙~卒煙
  • 肥満の改善
  • 低体重を避ける
  • バランス良い食事を摂る
  • 基礎体温が低い人は体温を上げる(平熱が35℃台の人は36℃台に)
  • 冷え性の解消、予防
  • 貧血予防
  • 鼻や喉の粘膜が乾燥するのを避ける(うがい、のど飴、マスクなど)
  • 乾燥肌の改善
  • 口の中を清潔に保つ(食事の後は、歯磨きを習慣化する)

食事バランスを調えよう

  • ダイエットを意識して食事抜きや糖質オフにはしるのはナンセンス。身体を動かし脳の栄養となる炭水化物の摂取を控えると、タンパク質が代用され、身体を作り維持していく働きが低下します。
  • 冷え性の解消には小豆がおすすめ。茹でた小豆を1/2カップほど半年も食べ続けると、冷え性が解消されると言う説も。小豆や金時豆など、ポリフェノールが多い赤い色の豆は抗酸化作用にすぐれ、ビフィズス菌の活性化を促します。あんこや煮豆などは、ヨーグルトなどの乳製品と一緒に摂取すると相乗効果が得られます。
  • 発酵食品を積極的にとり入れましょう。味噌、しょうゆ、酢、納豆、糠漬け、キムチ、ヨーグルト、乳酸菌飲料、チーズ、甘酒などがおすすめです。
  • ヨーグルト、チーズ、漬け物、日本酒などに含まれる乳酸菌は、腸内環境を調え、免疫細胞を活性化させます。
  • 納豆菌は生きたまま腸まで届き、腸の働きを高め、有用菌を増やしてくれます。免疫細胞を活性化する働きもあります。
  • 味噌、しょうゆ、みりん、甘酒などに使われる麹菌は消化吸収を良くし、有用菌を活性化して免疫力アップにつながります。
  • 酢作りに欠かせない酢酸菌は、免疫システムを活性化させ、アレルギー症状を抑える働きがあります。
  • お酒の醸造やパン作りに使われる酵母菌は、消化吸収されることなく腸内の免疫細胞に直接働きかけて免疫力を高める働きをします。
  • お酒を飲むときは日本酒、ワイン、シャンパン、ビール、シードル(りんごのお酒)などが発酵食品と知っておくと良いでしょう。
  • コーヒー豆、紅茶、ウーロン茶、プーアル茶、ココアなども発酵食品の仲間です。
  • 食物繊維の多い食品を摂ることを心がけ、便秘にならないよう気をつけましょう。買ってきたお弁当や外食に偏りがちな方も、豆類、芋類、海藻、野菜など食物繊維やビタミン、ミネラルなどの多い食品を意識して選ぶようにしましょう。
  • 1日3食をきちんと食べ、特に活力源となる朝食を抜かないようにしましょう。
  • 夜寝る前の3時間は食べ物を口にすることを控え、腸が休む時間を作りましょう。

昔から「食養生」という言葉があります。生きる基本である「衣」「食」「住」、どこに住んでいても、出かけていても、何を着ていても、食べることは生きる基本です。

おいしく楽しい食事を意識して、心身を健康に保ち、免疫力を維持しながら、手洗い・うがい・マスク着用を怠らず、ウイルスが体内に入るのを阻止しましょう。

たとえ、体内に入ったとしても重症化せず快復させられるよう、日々の生活を通して「健康の底力」を高めていきたいものです。