
汗には「クサイ汗」と「クサクナイ汗」があるのをご存知ですか? 汗をかいてすぐはニオイがしません。汗が臭くなるのは、皮膚表面や衣類に付着した皮脂やアカと混じり、細菌が分解することでクサイ汗となり、ニオイを発します。
汗をかいたら速やかに拭き取り、クサイ汗にならないように努めることが大事。
衣類に吸収された汗対策、あなたはどうしていますか?
汗の役割
汗はクサイ、汗は衣類や寝具類を湿らせるイヤなもの、と決め込んでいませんか?
汗にも役割があります。
- 発汗により熱を身体の外に放出し、体温を調節する働きをします。体温が40℃近くまで上昇すると、脳がスムーズに働かなくなり、動けなくなってしまいます。
- 汗をかくことで、アンモニアや尿素など体内の老廃物を排泄します。
- 皮膚の表面を弱酸性に保ち、細菌の繁殖を抑制します。
- 適度に皮膚表面を保湿します。
汗をかくことは、自身の健康維持のためにも大切なこと。
汗の役割を正しく把握して、汗対策をすることは社会生活を円滑にします。
汗臭の原因は?
汗のニオイの原因は、一つだけではありません。いくつかの原因が重なって「クサイ汗」となっていることも・・・ 思いあたることがありませんか?
- 汗腺から吹き出した汗が、皮膚や衣類に付着した細菌と反応
- 過度のストレスや疲労、寝不足等によるもの
- 偏った食生活、ニオイ成分の強い食品の摂取
- 腸内に常在する悪玉菌のはたらき
- 汗をかかない生活を続けたことによる汗腺の衰え
- アポクリン腺の数や大きさ
汗をかいた後に衣類から発生するニオイ成分とその原因菌を解明
花王の研究発表による
https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2016/20160608_001/
汗をかいた後に衣類から発生する汗様のニオイ(着用汗臭)に関して、そのニオイ成分の原因物質と原因菌について解析されています。
- 原因物質 汗様臭の不快度の高いニオイ成分として、短鎖および中鎖の複数の脂肪酸に由来する
- 原因菌 ニオイ発生の主な原因菌はマイクロコッカス属細菌であり、本菌は高い脂肪酸様臭生成機能を有する
*着用後のニオイ(悪臭)の成分は、イソ酪酸、イソ吉草酸、2-メチル酪酸などの複数の短鎖脂肪酸や、4-メチルペンタン酸、4-メチル-3-ペンテン酸、4-メチルヘキサン酸、4-メチル-3-ヘキセン酸(4M3H)などの複数の中鎖脂肪酸である
*マイクロコッカス属細菌 人の皮膚にも存在が確認されている。洗濯後(着用前)の衣類にも、高頻度で菌数多く存在することから、着用汗臭の抑制には、着用中に原因菌を増殖させないことに加え、日々の洗濯において原因菌を衣類から除去することが重要であると考えられる。
以上、花王の発表資料より転載
効果的な衣類の汗臭対策
- 汗をかいたまま放置せず、速やかに身体を拭く、着替えるなどする
- 汗をかいた衣類はデオドラント効果のある洗剤や柔軟剤、仕上げ剤などを上手に活用し、ニオイを残さないようにする
- 染みついたニオイ、黄ばみ、汗シミは、酸素系漂白剤などにつけ置きし、繊維内に染み込んだ細菌を取り除く
- 汚れやニオイが気になる靴下等は、裏返して洗濯する
- ドライクリーニングだけではなく、水洗いを併用する
- 一度着用した衣類は、夏場は特に、できれば水洗いする
- SEKマーク(制菌加工)が付いた衣類を選ぶ
- 冷感素材、速乾素材などの繊維で作られた衣類を選ぶ
- ワキガなどの症状がある人は、皮膚科や形成外科にて治療を行い、根本原因を解消
