
ストレス、ストレス解消、ストレス発散‥‥ 「ストレス」という言葉に続くのはネガティブなものを跳ね返そうとする意思ある言葉。ストレスとの向き合い方に、少し踏み込んでみませんか。
ストレスとは?
もともとは物理学の分野で使われていた用語です。
物体の外から圧がかかり生じる歪み(ゆがみ)のことを「ストレス」と言います。
圧をかける力、心や体にかかる外部からの刺激を「ストレッサー」、それに対応しようとして生じる歪み、心や体に現れる反応を「ストレス反応」と言います。
●心理的ストレス反応
気力の低下、イライラ、不安、気分の落ち込み、興味関心の低下など
●身体面でのストレス反応
節々の痛み、頭痛、肩こり、腰痛、目の疲れ、動悸、息切れ、胃痛、食欲低下、便秘、下痢、不眠など
●行動面でのストレス反応
飲酒量の増加、喫煙量の増加、仕事のミス、事故、ヒヤリとする回数の増加など
ストレスの原因となるのは?
ストレスの原因は人それぞれ、様々です。ストレスの原因になりやすい出来事としては、以下のようなことが挙げられます。
●生活面で
- 病気になった、ケガをした、災害した、など
- 子どもの進学やイジメなどの問題
- 夫婦げんか、親子げんか、DVなど
- 親の介護、嫁姑問題など
- 収入減、ローン返済や借金、生活費を入れてもらえない、など
- 引っ越し、騒音問題、ご近所付き合いなど
●職場で
- イジメや職場での人間関係による悩み
- 仕事での失敗や重大なミスをした事による落ち込み
- ミスの責任を問われた
- セクハラやパワハラを受けている
- 仕事が過度に増えたが残業できず持ち帰り
- 往復の通勤時間が長い
- リストラされた
- 昇進や配置転換、降格、転勤など
●その他
- 恋愛がうまくいかない、失恋
- 周囲の期待を重荷に感じる
- やりたいこと、生きがいを感じられない
- 孤独、友人とのトラブル
- 些細なことでも心に引っかかること
ストレスにより現れる症状
ストレスを溜めすぎたり、長期間続いたりすると、ストレス反応が慢性化し、うつ状態に近づいていきます。
ストレス反応の慢性化 → 活気が低下 → 元気がなくなる → イライラ、不安感を覚える → 気力が落ち込む → 物事がおっくうになる → うつ状態に陥る
●ストレスを感じているサイン
<心>
- 悲しみ、憂うつ感
- 不安感、イライラ感、緊張感
- 無力感、やる気の衰え
<身体>
- 食欲低下、痩せてきた
- 寝つきが悪い、朝早く目が覚める
- 動悸、血圧上昇、手足の裏に汗をかく
<行動面>
- 消極的になる
- 周囲との交流がおっくう、外出控え、引きこもり
- 飲酒量、喫煙り量の増加
- 身だしなみがだらしなくなる
- 落ち着きがなくなる
ストレスを感じたらそのままにせず、目に見える病気を発症する前に早めの対応を
●心身症/ストレス関連疾患(心理的要因、精神的ストレスが原因で発症する病)
- 気管支喘息、過喚起症候群
- 本態性高血圧症、冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、心因性嘔吐
- 単純性肥満症、糖尿病
- 筋収縮性頭痛、痙性斜頸(けいせいしゃけい)、書痙(しょけい)
- 慢性じんましん、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症
- 慢性関節リウマチ、腰痛症
- 夜尿症、心因性インポテンツ
- 眼精疲労、本態性眼瞼痙攣(ほんたいせいがんけんけいれん)
- メニエール病
- 顎関節症(がくかんせつしょう)
ストレスに対処するには
「気晴らし」という言葉が示すように、「なんだか憂鬱」「これってストレスによるもの?」と感じた時点で、気持ちの切り替えをしましょう。まずは一歩を‥‥
- ストレスそのものに対する働きかけをして、ストレスを解消する
- 自分自身の力と周囲の人の協力を得て解決する
- 自分の不安感や怒りなどを周囲の人たちに聞いてもらう
- 日頃から気持ちの切り替えができるような趣味、生きがいを持つ
- カウンセラーや精神科医に相談し、早期に適切なアドバイスを受ける
- 産業医や医師に相談する
- 職場でのパワーハラスメントは、職場の相談窓口に相談したり、公的機関における相談窓口に相談する
*こころの健康相談統一ダイヤル
0570-064-556 ナビダイヤル
*その他、地域ごとに設けられている相談センターや、お寺の相談窓口なども上手に活用してください。
<参考資料>
厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト こころの耳
厚生労働省 こころの健康相談統一ダイヤル
