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生活習慣病は認知症を招く

高齢化社会が進むにつれて認知症に悩む方も増えています。本人とその家族、どちらにとってもツライ出来事が続きます。
2020年データでは日本の認知症患者は約630万人、65歳以上の高齢者においては認知症患者と予備群を合わせると、実に3人に1人が該当するといわれます。
発症しないまま生涯を終えることができるなら‥‥ そのための心がけを探ってみました。

「認知症」とは?

「認知症」は何らかの病気によって認知機能が進行的に衰え、日常生活が困難になる状態をいいます。
認知症の分類として、代表的な「アルツハイマー病」や「レビー小体認知症」は異常なタンパク質が神経細胞内に沈着して細胞死を引き起こす「変性疾患性認知症」と、脳血管障害に由来する神経細胞死を原因とする「血管性認知症」に分かれます。

一般的に「認知症」といわれる半数以上が、アルツハイマー型認知症であり、症状としては、もの忘れ/記憶障害 → 見当識障害 → もの盗られ妄想 → 暴言 → 徘徊 → 寝たきり‥‥ と進んでいきます。

生活習慣病と認知症

高血圧・脂質異常症・肥満・糖尿病などの生活習慣病は、食習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣が大きく影響します。
近年、生活習慣病と認知症は密接に関係しているといわれ、生活習慣を改善することが認知症の発症を遠ざけることにつながります。
食生活・運動・社会生活への積極的な参加、身近にできることから少しずつ、暮らし方、生き方を見つめ直してみませんか。

認知症を引き起こしやすくする生活習慣を改善しよう

すべての認知症患者の原因をクリアに分類することはできませんが、症状・障害部位とその展開、病理学的所見などから、多くの変性疾患は、異常なタンパク質が蓄積することで脳の細胞死を引き起こすと考えられています。

認知症の原因の一つとして、タンパク質の一種である「アミロイドβ」という物質が、脳内に不用なゴミとなって蓄積し、認知症を誘発するというデータもあります。その「アミロイドβ」は、生活習慣により発生しやすくなります。

1)睡眠不足~夜更かし

睡眠は「アミロイドβ」をリセットするために必要な時間です。睡眠が6時間を下回ると、アルツハイマー型認知症の発症リスクが30%上昇します。徹夜は認知症リスクを考えると、もってのほかと言えるでしょう。充分な睡眠を心がけてください。

2)糖尿病、高血圧、肥満等の生活習慣病予防

一般的な生活習慣病は認知症、特に脳血管性認知症のリスクを押し上げます。
近年、耐糖能低下(高インスリン血症~生活習慣病の中核)は、変性疾患においても注目されています。
健全な食生活と運動習慣を維持することは重要です。歩行速度が低下すると、認知症の進行を疑う指標の一つと見なされます。

3)知的な生活習慣を継続する

高次脳機能レベルを維持するためには、仕事を引退後も現役時代と類似した知的活動を行うことが重要です。
人との交流が減少しやすい独居環境は、認知症のリスクとなります。
また難聴は、他人との会話を遠ざける状態を引き起こし、認知症を増悪させると考えられます。

4)近年の知見

a.歯の手入れを怠る~歯周病

歯周病患者の歯茎から菌が侵入し、脳に運ばれ、慢性的な炎症を引き起こすことがあります。脳が健康な人と認知症の可能性がある人では、平均して5本も歯の本数に違いがあるそうです。
口の中を清潔に保ち、自分の歯を残すことが大切です。

b.室内のカビ~脳内に毒素を増やす

浴室や台所のカビ、エアコンや加湿器から放出されるカビを吸い込むと、肺で増殖し、脳にまで至ることがあります。
脳に溜まったカビ=毒素は認知症を誘発することにつながると、一部では考えられています。
清潔な清潔環境に身をおくことが認知症を遠ざけるとしたら、日々の整理整頓・清掃を心がけたいものです。

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