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どうする? アナフィラキシーショック状態の人に直面したら・・・

自分の目の前で失神する人を見たらどうしたらいいか、あなたはわかりますか?
転倒する人、嘔吐する人、おなかを押さえて座り込む人‥‥
救急車を呼ぶのも大切ですが、何らかの知識があったら救急車がくるまでに、できることがあるかもしれません。正しい応急処置が、目の前の誰かを助けることにつながるかもしれません。

「アナフィラキシー」とは?

皮膚にじんましんが出る、唇が腫れ上がる、くしゃみ、動悸、息切れなどが複数同時に発症し、全身にアレルギー症状が現れることをいいます。
アレルゲンなどが体内に侵入することで一度に複数の臓器に影響を及ぼし、生命に危機を与えることもあり、注意が必要です。

類似する症状

■パニック発作 強い不快感や不安、恐怖感などにより、めまい・胸部の痛み・ふらつき・ほてり・悪寒・腹痛・吐き気・呼吸困難・しびれなどの症状が短時間で発現。
通常、症状は数分で治まる。

■過換気症候群
精神的な不安、極度の緊張により過呼吸状態になること。呼吸困難やめまいを発症し、手足のしびれ・筋肉にけいれん・一過性の意識障害を生じることがある。ゆっくり呼吸し、安心できれば、数時間で症状は治まる。

■てんかん
意識を失い突然倒れる。呼びかけても反応がない。けいれん症状を起こす。などの症状が見られる。
遺伝・頭のケガや脳梗塞などの病気・免疫や代謝異常などが原因となり、突発的に生じる。

アナフィラキシー症状と原因

<症状>

皮膚・呼吸器・消化器・循環器・神経などの複数の臓器にアレルギー症状が現れます。発疹が全身に現れ、呼吸困難に陥ったり、ゼーゼー・ヒューヒューとした喘息症状、血圧低下や意識障害などを併発します。

<原因>

*重篤な食品アレルギーを引き起こすものとして、日本では蕎麦、海外ではピーナッツが挙げられます。

直面したら、どうすればいい?

自身に専門的な知識がなければ、落ち着いて救急車を呼ぶのが賢明でしょう。
症状により、応急措置として、

  1. 本人に薬を所持していないか確認し、飲むのを助ける
  2. 足を頭より高くあげて寝かせる
    • 寝かせる時は嘔吐により喉を詰まらせないよう、横向きに寝かせる
  3. 落ち着いて、全身の症状や状態を確認する。場合によってはベルトを緩めるなど身体を締め付けるものを緩め、ラクにしてあげる
  4. 口をガチガチしているような時は舌を噛まないよう、ハンカチなどを口の中に入れる
    • *その際に嘔吐が続いていれば、誤嚥を防ぐために空間を確保するよう注意する
  5. 定期的に顔色を確認し、可能なら脈拍を数える

アドレナリン自己注射薬(エピペン)

過去にアナフィラキシーの経験がある人の中には「エピペン」という自己注射薬を処方され所持している人がおられます。これは、アドレナリンの自己注射薬です。*本来の使用者は患者本人(未成年者の場合は使用説明済みの家族)ですが、必要に応じて救命救急士・学校の先生・保育士が使用可能です。
*特に食品アレルギーを有する対象の場合、繰り返し吐き続ける・のどや胸が締め付けられる・呼吸困難・チアノーゼ等の症状があれば、積極的に使用することが推奨されています。
*推奨される注射部位は大腿前面外側で、緊急の場合衣服の上からも可能です。

食物アレルギーにより、アナフィラキシーを発症した子どもたちの中には、高校生の約4人に1人、中学生の役2人に1人、小学生の1.7人に1人が、エピペンを保持しているデータも見られます。

アナフィラキシーショックによる死亡数

20012002200320042005200620072008200920102011201220132014201520162017201820192020合計
総数58535346736666485151715577525569505162541161
ハチ刺傷2623241826201915132016222414231913121113371
食物3032155444522002401249
医薬品171719193134291926213222372523292410108452
血清001011101000111001009
詳細不明12136714612107618913128199284031280
アナフィラキシーガイドライン2022 より転載

*アナフィラキシーショック、何も知らずに目の前で発症した人に直面したり、家で家族が発症したり、‥‥自分自身にその症状が発現したりすることがあるかもしれません。
ふだんから一通りの知識を持っておくと、慌てることなく落ち着いた対応がとれるかもしれません。

■参考資料

  • 厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A
  • 日本アレルギー学会 アナフィラキシーガイドライン2022
  • アレルギーポータル アレルギーについて > アナフィラキシー
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