
食物アレルギー、金属アレルギー、ダニアレルギーなど、ふだんの生活の中で耳にするアレルギー反応は様々。
最初は軽い異変と思って放っておいたら、重症に‥‥ なんてことはありませんか?
自分自身のため、周囲の大切な人たちを理解するため、アレルギーについて少し知ってみませんか。
そもそも、アレルギーってなに?
人間の体にそなわる免疫反応(体に害になるものを排除する働き)が、特定の物質にだけ過剰反応して起こる症状。年代的に、大人世代より子どもに発症することが多い。特に近年は、食物に対するアレルギーを抱える小中高生が増えています。
どんなアレルギーがあるの?
①食物アレルギー
食べ物が原因で発症するアレルギー。全ての人が発症するわけではなく、特定の食品のみに反応する場合が多く見られます近年入ってくるようになった南国のフルーツは比較的、食品アレルギーを発症しやすいことが知られています。
<食品表示基準>
卵や牛乳、小麦など、加工食品に成分表示を指定し義務化する「特定原材料」と、桃・りんご・大豆・松茸・バナナ・カシューナッツ・ゴマ・アーモンドなど可能な限りアレルギー表示に努めることを推奨する「特定原材料に準ずるもの」20品目が定められています。
*食物アレルギーに関する詳細はコチラ
消費者庁 加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック
②接触皮膚炎
化粧品や香水、指輪やネックレスなど金属製の装飾品、衣類や洗剤、動植物などに触れることで起きるアレルギー反応。
摩擦による刺激で発症したり、抗原物質が日光や汗に反応して皮膚炎を発症することもあります。
<アレルゲンの一例>
時計・ブレスレット・ピアス・補聴器・下着・動物性繊維でできた衣類・靴下・靴・ゴム・消臭剤・香水・消毒薬・塗り薬・目薬・洗剤・柔軟剤・化粧品・口紅・歯磨き粉・シャンプー・染髪剤・育毛剤・メガネ・帽子・カツラ・マスクなど
③アトピー性皮膚炎
強いかゆみのある湿疹が皮膚表面に広がり、カサカサしたり、赤く腫れたり、膿を持ったりしながら症状が悪化~改善を繰り返す皮膚病。
乳幼児期に発症することが多く、成長と共に改善されることもあれば、大人になっても解消せず症状が続く人もいます。
体質や遺伝などの要因に加え、食品アレルギーにより発症する場合と、ダニやほこり・発汗などが原因となること、精神的ストレスが影響する場合など様々です。
頭・顔・首・肘・膝・お腹や胸・背中・手などに出やすく、長引くと肌がゴワゴワになり、こらえようのないかゆみで眠れないこともあります。
④アレルギー性結膜炎
花粉やダニなどのアレルギー原因物質が眼球の表面に付着し、結膜に炎症を起こす症状をいいます。目の充血・目ヤニ・涙目などの症状に加え、強い目のかゆみを伴います。
眼科で診断を受け、アレルゲンへの対策をとり、抗アレルギー性のある点眼薬や内服薬を使用し続けると、1~2週間ほどで症状は緩和されます。
⑤アレルギー性鼻炎
くしゃみ・鼻水・鼻づまりの3つの症状を特徴とするアレルギー疾患。花粉やハウスダストなどの原因物質が、鼻の粘膜に付着して起きる免疫反応で、地域差・季節性があります。
症状が長引くと、頭痛・倦怠感・集中力の低下などを引き起こすことがあります。室内の小まめな清掃、花粉飛散時期のマスク着用、点鼻薬や内服薬の使用などにより、粘膜の炎症を抑えることで症状の改善につながります。
⑥気管支ぜんそく
乳幼児期に発症する人が多く、その6~7割は3歳頃までに症状が現れます。
空気の通り道となる気道が慢性的に炎症を繰り返し、気道自体が狭くなる状態。呼吸をするときヒューヒュー、ゼーゼーと音が出て、呼吸困難に陥ったり咳が止まらなくなったり、周囲にも苦しそうな様子が見てとれます。
ダニやカビ(真菌)、有機物の粉塵や化学物質などを吸い込み、肺の中で異物として認識し生じるアレルギー反応。
アレルギーは、どんなとき出やすくなる?
人によってアレルゲンは異なりますが、例えば食物アレルギーは、ある特定の食べ物を食べたり、ふれたりしたあとに症状が現れます。
乳幼児期に小麦や大豆・牛乳・卵などが原因で発症したアレルギーは、成長に伴い食べられるようになることが多いのですが、大人の食物アレルギーは耐性が獲得しにくいため、原因物質を早期に特定し、除去し続けることが必要です。
自身で原因物質を把握し、摂取・接触しないよう気をつけ、周囲にも公言しておくことが大切です。
アレルギーとストレス、どう違う?
ストレスとは、外部からの刺激で体内に生じる反応のことをいいます。ストレス症状が蓄積されると自律神経のバランスをくずし、動悸・息切れ・頭痛・肩こり・目の疲れ・吐き気・下痢・微熱症状・多汗・皮膚のかゆみ・生理不順・無月経・免疫機能の低下などの症状が現れることがあります。
アレルギー症状と似たような症状が現れることがありますが、ストレスが重なることで、じんましんを悪化させるといった影響が出ます。
心理的なストレス・社会的なストレスが続くと、生体エネルギーが低下してアレルギー物質に過剰反応を示すようになります。その状態が続くと、慢性アレルギーとなって繰り返し発症することにつながります。
アレルギー抑制に効果的なことは?
人体の免疫システムが過剰に反応して発症するアレルギーは、完治させることが難しく、根気よく付き合っていくことが必要といわれます。
- 薬を服用したり、薬剤を塗布したりすると一時的に症状を抑えることはできますが、アレルギー体質の改善には至りません。
- 治療・食生活改善・ライフスタイル改善に複合的に取り組む
- アレルギー症状を抑える ▶︎ 炎症を抑える ▶︎アレルギーを治す
- 増悪期には薬物療法、寛解期には保存的治療(生活療法など)が中心となる
- 腸内細菌の悪玉菌を減少させ、善玉菌を増やす食べ物を摂る
- 善玉菌が豊富な発酵食品(ヨーグルト・チーズ・味噌・納豆など)と一緒に、善玉菌の働きを促進する食物繊維やオリゴ糖が豊富な食品(豆・芋類・海藻・キノコ類など)をおなかに入れる
- 深酒、喫煙を控え、悪玉菌が増えるのを抑える
- 睡眠不足や不規則な生活リズムを改善し、適度に運動をして身体を動かす
- ワーカーホリックにならないよう、バランス良いライフスタイルを心がけ、アレルギーの大敵となるストレスを減らす
- 居住空間の衛生環境をととのえ、クリーンな環境で生活する
- 乾燥を避けるため、湿度計と加湿器を生活空間に取り入れる
- 手洗い、うがいを習慣化し、必要に応じてマスクや花粉用メガネなどを着用する
*ある時を境にアレルギーを発症し、それから慢性化することがあります。早めにアレルゲンを究明し、重症化しないよう心がけてください。
つらい症状が、少しでも落ち着きますように‥‥
