
ちょい辛、ピリ辛、スパイシーな料理に食がすすむ季節です。が、唐辛子を使う料理を過剰に摂り過ぎると、お腹がユルクなる・・・ そんな体質の方は、水分摂取量が増えるこの季節は特にご用心。
辛みによる身体的影響を知って、おいしく適度なお付き合いを!
辛さの正体は?
唐辛子や唐辛子粉末を使ったカレーやキムチ、ラーメン、スナック菓子、ラー油、などに含まれる「カプサイシン」という成分が辛みの素です。
炭素、水素、酸素、窒素から構成される天然の有機化合物の一つで、唐辛子などに含まれます。
◎日本では「鷹の爪/タカノツメ」が多く流通し、「青唐辛子」や「なんばん/ナンバ」、時に辛みの強い「シシトウ」などがあります。
海外にも多数のトウガラシがあり、「ハラペーニョ」「ハバネロ」などは日本でもよく知られています。
辛味成分への適応力は個人差がある?
激辛ブームなど辛味に強い人が脚光を浴びたことなどありましたが、辛さ(からさ)に強い人、弱い人がいるのではなく、辛味を感じるセンサーの違いが影響していると言われます。
「辛さを敏感に感じる人は辛いものが苦手、鈍感な人は辛いものが得意。人には辛みを感じるセンサーがある」「辛みは痛みに似た感覚で、舌の奥の神経が反応する」「辛みセンサーの数が多い人は、辛いものが苦手。センサーの数が少ない人は、辛いものが得意」なのだそうです。
辛いものを食べると、どうしてお腹をこわすの?
少しの辛味(カプサイシン)は口の中や食道、胃が適度に刺激され、だ液量が増して食欲増進につながります。
刺激に弱い人、辛みセンサーの多い人、大量にカプサイシンが体内に入った場合には、粘膜が傷つきやすくなり胃腸が荒れたり、咳が出たり、息切れがしたり・・・
お腹をこわすのは辛味に敏感な人の特徴で、刺激により胃腸が荒れて症状が現れた状態と言えます。
連動して、大量に摂り過ぎた翌朝、トイレで肛門に刺激症状が現れることがあります。
- 同じ量・同じ強さの辛味成分を摂取しても、人によって反応が違います。また、辛味に対する「慣れ」「食習慣」によっても変わってきます。
自分に合った食欲をそそる量を把握し、過剰摂取は控えるようにしましょう。 - 喉の調子、胃腸の調子が悪いとき、体力が落ちているとき、病み上がりなどは、辛いものや激辛の食べ物を控えるほうが望ましいでしょう。
- 辛味はあくまで香辛料の一種で、食べ物として競い合い、大量に摂るような無謀なことは避けましょう。
- 冷たくして食べるより、熱い料理のほうが辛さを強く感じます。辛過ぎると思ったら、適度に冷まして味わいましょう。
- インドカレーにラッシーが付くように、ヨーグルト飲料やヨーグルト、牛乳などの乳製品と一緒に食すと、舌に感じる辛味を吸着し、辛さを和らげてくれます。
- 「シシトウ」などは、稀に異常な辛さを発するものが含まれていることがあります。子どもに与えるときは、先に大人が味見して提供するなど注意してください。
→ シシトウが辛くなるのは、生育時に水分量が極度に変わったり、高温が続いたり、肥料が不足したりしてストレスがかかるから、だそうです💦
食事以外で気を付けることは?
- 唐辛子をさわった手で、目や口に触れたりすると痛みを感じたり、涙が出たりすることに・・・ 保存方法や保管にもご用心を
- 家庭菜園で栽培する唐辛子や観賞用の唐辛子など、知らぬ間に子どもが無邪気にさわっていることがあります。ふだんから「これはカライから、気をつけて」とお話しください。
- ひと頃「カプサイシンを摂って痩せる」と、もてはやされた時期がありました。痩せるために激辛食品を摂取し続けるのではなく、適度な運動とバランス良い食事、暴飲暴食を控えるなど、ほかの方法を心がけてください。
- カプサイシンの刺激作用を利用した「催涙スプレー」「ネズミよけの農薬」「薬用クリーム」「入浴剤」なども販売されています。事前に説明書や注意書きをよく読んで、正しく取り入れてください。
※参考文献 農林水産省 カプサイシンに関する情報、CBCテレビ「チャント!」
