
花粉、黄砂、酸性雨‥‥ 屋外にいて気付かぬうちに付着する汚れと、ホコリやヌメリなど屋内に蓄積されていく汚れ‥‥ どちらもイヤですね。
種類と傾向を知り対策を施すことで、クリーン&快適にお過ごしください。
性質ごと汚れ落としの秘訣
不溶性汚れ
空気中に浮遊するチリやホコリ、砂やスス、粘土や鉄粉、墨汁などが該当。汚れの箇所を古い歯ブラシでこすったり、手揉みしたりして汚れを落とし、クレンジングオイルやベンジン・台所用洗剤なども活用してシミを抜き、洗う。
落ちにくいタイプの汚れでもあり、クリーニング店に依頼するなどして適切に処置を。
水溶性の汚れ
液体の食べ物の食べこぼしや汗、尿など水に溶けやすい汚れ。蓄積すると取れにくくなるばかりか、糖やタンパク質は洗わないままにしておくと虫食いの原因になることも。洗濯石鹸・台所用洗剤なども賢く活用し、速やかに洗濯を。
季節替わりの衣替え収納の前にはクリーニング、もしくは洗濯して保管するよう心がけて。
タンパク質汚れ
便や尿・嘔吐物、血液汚れなどタンパク質の汚れが付いたら、バケツなどの容器を用いて、40℃以下のぬるま湯に洗剤、もしくは漂白剤を入れ浸けおき洗いする。
タンパク質成分を分解する成分が入った洗剤を活用し、汚れの中央から叩くように拭き取る。仕上げは固く絞った布で完全に拭き取る。
油性の汚れ
人体から分泌する皮脂汚れや油脂・鉱物性の油分、排気ガス、食べこぼし汚れなど油分を含む汚れ。エタノールやクレンジングオイル、消しゴムなどを上手に活用し、汚れを落とす。
ドライクリーニングでは落とせても、水洗いでは落ちない汚れもあるので、状態と溶剤の説明をよく見極めて。
酸性の汚れ
油汚れ・皮脂汚れ・手あかなどのベタベタした汚れは、アルカリ性洗剤を用いて汚れを中和させ落とす。タバコのヤニ汚れは、アルカリ性の重曹スプレーを噴射して固く絞った古布などで水拭きするのが効果的。
汚れの種類と概要
[屋 外]
●土ぼこり 小さな土の微粒子が風に舞い煙のように見える。知らず知らずのうちに、風の強い日などは特に付着しやすい。
●泥汚れ 泥に含まれる小さな粒子が、繊維の隙間や奥まで入り込んだ状態。洗濯機で洗濯しても落ちにくい。
●花粉 衣類や髪の毛、車やバイク、自転車などの表面に付着する。水や湯・洗剤で洗い流す。
●黄砂 春になると、中国やモンゴルから飛来する砂の微粒子やチリなどが、大気中に浮遊し遠くからうっすら黄色いモヤがかかったように見える。建物や車、洗濯物などに付着し、車などは無防備に洗うと傷をつけてしまう。人が吸入し、健康障害を招くこともある。
●雨 大気中のチリやほこりをともなって降ってくる雨。衣服や車などに何気なく降った雨粒を放置しておくと、シミや汚れを残すことに。
●雪汚れ 真っ白で儚い雪は、雨より厄介なもの。衣類に降った雪は問題ないように思えても、溶けたらシミを作ってしまう原因に。着物のような絹製品は特にご用心を。
[屋内外空間]
●油汚れ 家庭の台所や飲食店の店内などでは、調理中に使う油が飛散して天井や壁面、床などに蓄積される。放置したままにしておくと頑固な汚れとして除去しづらくなる。
●油膜 車のフロントガラスや建物の窓ガラスなどに付着する油性の汚れ。大気中の排気ガスや油分を含んだ雨、コーティング剤が溶けて付着するなどが原因。そのままでは視界を悪くする。
●タバコのヤニ 壁面や壁紙に付く黄茶色の汚れ。全体がセピア調に変色するため、エイジング効果にもとれるが、放置すると汚れが落ちなくなることも。
●茶しぶ 急須や茶碗、マグカップ、コーヒーカップなどに付着する茶色い汚れ。歯にも付着する。特段人体に害はないものの、放置すると日に日に蓄積し、汚れが目立つようになる。
●湯あか お風呂場や洗面台に付く不溶性の汚れ。水道水に含まれるミネラル成分と、人の身体から出る脂肪分や石鹸成分が結合してできる。放置するとこびり付いて取れにくくなる。
●水あか 水道水に含まれるミネラル成分が固まったアルカリ性の汚れ。キッチンの水回り、洗面所、浴室などに見られる。お風呂場の鏡に付いた白いシミなど、頑固な汚れは困りもの。
●バイオフィルム キッチン・シンク・浴室・排水ダクト内などの水回りに発生するヌメリ。水中で物質表面に付着する微生物と、それらの代謝物(多糖類、タンパク質、脂質、核酸等)からなる集合体。
そのままにしておくと、詰まりや管の腐食などを引き起こす原因につながる。ネットスポンジに泡をつけて磨いたり、排水口クリーナーを使ったりして小マメな清掃を。
※バイオフィルムについての詳細は、コチラをご参照ください。
[人につく汚れ]
●皮脂汚れ 衣類の襟や袖口、脇やウエスト回りなどに付着する汚れ。酸化して黄ばみとなり残る。テレビやエアコンのリモコンなどにも付く。
●汗汚れ 衣類やタオルなどに汗や皮脂汚れが着いて酸化し、黄ばみができた状態。繊維に入り込み、洗濯機洗いだけでは簡単に取れないこともある。身体を流れる汗もあれば、蒸発する汗もあり、放置するとニオイの原因にも。
●食べこぼし 食べている最中に衣服にこぼしたり、水滴が飛んだりして付着する汚れ。何をこぼしたかにより、対処法は異なる。できるだけ速やかに落とすことが大切。
●血液汚れ ケガ、虫刺されや引っ掻き傷などに加え、女性の経血なども汚れの原因。直ぐに水洗いすると取れやすいが、時間の経過や熱を加えたことで取れにくくなることもある。
●糞尿汚れ 下着に付着する汚れはタンパク質汚れ。高温のお湯で洗うと固まってシミが取れなくなる。吐瀉物や下痢汚れなどにはノロウイルスなどのウイルスや菌が含まれていることがあり、手袋着用が必須。
清潔な生活空間は、心地よい日々に欠かせません。日常の汚れには定期的な清掃を、突発的な汚れには速やかな清掃を心がけてください。
