
「冷え性/冷え症/ひえしょう」よく耳にする言葉です。手足が冷たい、太ももが冷たい、背中に寒気がする、首がゾクゾクする‥‥ 人により、場合により、いろんな症状がありますね。
治せるものなら治したい、そんな方は必見です。
冷え性と冷え症、どう違う?
●冷え性とは、カラダに特段の異常があるわけではなく、手足が冷たかったり、寒気がしたりする状態。
●冷え症とは、病院で検査をすると異常が認められたり、症状によって適切な治療を必要とする状態。受診時に「冷えを感じてつらい」と申告すると診断名はおおよそ「冷え症」となる。
冷え性の原因は?
食事の量・運動量・筋肉量の減少による熱量不足、心臓や血管のトラブル、自律神経の乱れなどが主な原因。
偏食・運動不足・睡眠不足・ストレス・喫煙などによる生活習慣の乱れを改善することが望ましい。
女性と男性、どっちに多い?
冷え性は圧倒的に女性に多く、3割~7割の人が冷えを実感していると云われる。男性は中高年に「冷えを感じる」人が多い。
女性に多い理由としては、筋肉量・運動量・生理時の経血・無理なダイエットのほか、肌が露出する服装なども原因となっている。
冷え性にもタイプがある!?
冷え性は大きく4タイプに分類される。
●下半身型 腰から下が冷えやすい。座り時間が長くなると、心臓から遠いところにある足先などの血流が悪くなりやすい。
●四肢末端型 手足に冷えを感じる。リンパの流れと末端の血流が悪く、むくみやすい。肩こりや頭痛を誘因しやすい。
●内臓型 自覚症状はなく、胃腸の調子が悪い、お腹が張る、汗が出やすいなどの傾向が見られる。
●全身型 カラダ全体が冷える。基礎代謝が低い、低体温傾向の人に多いタイプ。
冷え性の弊害は?
●免疫機能の低下 風邪をひきやすい、インフルエンザやコロナ感染症などに感染しやすくなる、腹痛を起こしやすい、病気を招きやすくなる。
●不眠 手足が冷たいと眠りに入りにくくなる。かと言って、靴下を履いて寝るのはNG(発汗が抑制される)。
●頭痛・肩こり 座り仕事が長く、足腰を動かす機会が減ると血流が鈍り、冷えが進むと筋肉の緊張と相まって、頭痛や肩こりを招きやすくなる。
体温が1℃下がると、どう変わる?
- 体温が1℃下がると免疫力が3割下がると云われている。低体温症の人ほど、感染症などを罹患しやすい。逆に1℃上がると、代謝が13%上昇し、発汗や発熱、倦怠感を生じる。
- 健康な人も体温は1日の時間帯によって変化している。早朝が最も低く、徐々に上昇し、夕方から夜にかけ下がる傾向にある。おおよそ1℃の範囲で24時間変動している。
- 若者と高齢者では、若者のほうが1日の体温に変化が出やすい。睡眠時間帯により、体温が最も低くなる時間帯が変わる。
冷え性改善に努めよう!
- 3つの首を温める 首、手首、足首を冷やさない。比較的大きな血管は表皮近くにあるため、体温が奪われやすい。首は特に大きな血管があるため、冷やさないことが大切。
冬場や夏でもエアコンの効いた室内では、首元を覆う服やスカーフ・マフラー・ネックウォーマーなどを活用。
長袖の服、足首を覆う靴下やタイツ・レッグウォーマー・膝掛けを着用するなど心がけて。 - 風呂で湯船に浸かる 冬場は特に、シャワーで簡単に済ませず、湯船に湯を溜めて全身浴を。38~40℃程度のぬるめの湯にゆっくりと浸かり、リラックスした状態で手先や足先をマッサージする。
就寝1時間半~2時間前くらいの入浴が望ましい。 - 小豆を摂取する 「1日にコップ半分量の茹でた小豆を摂取し続けると、半年もすれば冷え性が解消される」と云われる。毎日、きんつば1個くらいの感覚で、あんパン・あんこもの・赤飯・あずき汁など、継続した小豆摂取を心がけて。
- 身体を温める食べ物を食す 糖質・タンパク質・ビタミンB群・C・Eを含む食べ物はエネルギー源になったり、代謝・吸収・血流を促すなどの働きがあり不可欠。
具体的には牛蒡・ニンジンなどの根菜類、生姜・ネギ・ニラ・ニンニクなど。黒糖や味噌、納豆・小豆・唐辛子などもおすすめ。牛乳・脂部分を避けた適量の肉類も有効。 - 朝食を抜かず、おやつは和菓子を 1日3食をバランスよく摂る、朝食は抜かない、おやつは洋菓子よりカロリーが抑えられる和菓子が望ましい。
- 筋トレやストレッチ 普段の生活の隙間時間を上手に活用し、歩く時間を増やしたり、階段を使ったり、簡単な運動を何回かに分けて取り入れるなどを習慣化する。
首を回す、肩の上げ下げ、両腕を交互に回す、座ったまま足首を上げ下げ、立ち上がった際に腰を両方向に交互にひねるなど、簡単な動きを頻繁に繰り返す。身体の硬化、つまずきによる骨折などの予防にも効果的。 - 規則正しい睡眠を 良質な睡眠環境を整え、1日に6時間以上眠るように心がける。昼夜逆転の生活はナンセンス。できるだけ、日付が変わる前に就寝するのが望ましい。
冷え性のNG行為とは?
- 冷暖房の効いた部屋にこもり、外出しない 運動不足と体温機能低下を招く
- 厚着する 寒いから「厚着」より、寒いから「重ね着」の方が、冷えを抑制しやすい。外側に空気を通さない生地、次は空気を多く含む生地をチョイス。
- 汗をかいたまま放置する 体温が奪われないよう、汗をかいたら速やかに拭く。
- 雨に濡れる 水分が乾くとき体温が奪われるため濡れない、濡れたら着替えるか温風で乾かす。
- 靴下を履いて寝る 「寒いから寝るときは靴下を履いて寝ます」は、足裏からの発汗が抑制されて逆効果。靴下を履かなくてもいいように、入浴や足湯などで、足を充分温めて就寝する。
- 冷たい飲み物を控る 選択が可能なときは冬のみならず、冷たい清涼飲料やビール、氷水、かき氷などを控え、常温の水や温かいお茶・常温やぬる燗のお酒などを選ぶ。
- 就寝前にスマホやパソコン画面を見る 画面から出るブルーライトは体内時計を遅らせ、交感神経を活性化し、睡眠状態に入りにくくする。不眠症、睡眠不足は冷え性にも大敵となる。
※冷え性は少しの心がけと日々の継続で、ずいぶん解消されます。身体が温かいとココロも元気。お健やかな毎日を!

