
「シジミで38人が食中毒、〇〇市の中華料理店」「✖️✖️で仕出し弁当食べた7人が食中毒」「ノロウイルス検出 昼食に鶏ステーキやオムレツ」「△△のステーキ店でO157 客2人が体調不良、一時入院も」‥‥ 連日各地であがる食中毒のニュース、あなたの周りでも起きていませんか?
食中毒で苦しまないよう、どんなことに注意すべきか、ふだんから意識しておきましょう。
食中毒とは?
ウイルスや細菌、有毒な物質が付いた食べ物を口にすることで、下痢や腹痛、発熱、吐き気などの症状が出る病気のことをいいます。時には空気感染することも‥‥。
その原因によって、症状が現れるまでの時間や症状は様々です。
食中毒の原因は?
- 食中毒を起こす細菌は、土の中や水、ヒトや動物の皮膚表面、腸の中などにも存在し、特別な菌ではありません。そのため、調理中に菌が付いたり、調理後に温かい室内に長時間、食べ物を置いて細菌が増え、食中毒を発症することがあります。
- 自然界には、キノコ類や魚のフグなど有毒な物質を含むものがあり、間違って食べたり、知らずに食べたりして発症することがあります。
- 牡蠣や二枚貝などを生で食べて、ノロウイルスによる食中毒を発症することがあります。
<主な細菌・ウイルスと症状>
サルモネラ菌 ▶︎ 加熱時間が充分ではない卵・肉類・魚などが原因。食後6~48時間で、吐き気や腹痛、下痢、頭痛、発熱などの症状が現れる。
黄色ブドウ球菌 ▶︎ 人の皮膚や鼻・口の中などにいる菌。加熱後に手作業をするおにぎりや弁当、調理パンなどが原因になることも。食後30分~6時間で腹痛や吐き気をもよおす。
腸炎ビブリオ菌 ▶︎ お刺身や寿司など、生の魚介類が原因となる。塩分のあるところで増え、真水や熱に弱い。激しい下痢や腹痛症状が、食後4~96時間で現れる。
カンピロバクター ▶︎ 鶏肉や飲料水、生野菜に加え、ペット感染が原因となることも。食後2~7日で下痢、吐き気、発熱、筋肉痛などを生じる。
O157、O111など(腸管出血性大腸菌) ▶︎ 生肉や生野菜などを原因に、激しい下痢や腹痛症状が食後12~60時間で現れる。症状によっては死につながることも。
ノロウイルス ▶︎ 生牡蠣やアサリ、シジミ、ウイルス汚染された水道水や井戸水などが原因で感染。食後1~2日で吐き気、下痢、腹痛症状が現れる。感染者の吐瀉物から感染することも。
E型肝炎ウイルス ▶︎ 生の豚肉やレバー、海外の生水や生モノなどが原因で、感染から6週間くらいたって、だるさや皮膚の黄変、発熱などの症状が現れる。
多く発症する食中毒は?
- ノロウイルス
(厚生労働省の過去5年データで、最も多いのがノロウイルスによる食中毒) - その他の病原大腸菌
- ウエルシュ菌
- カンピロバクター
- サルモネラ属菌
どんなときに発症する?
食中毒を発症しやすいのは、
① 加熱調理が不充分な生肉や生野菜、魚などを口にしたとき
② 温度管理がされていないところにあった食品を口にしたとき
③ 不衛生な環境下で調理された食品を口にしたとき
④ 体調が万全ではないとき、寝不足のとき など
季節的には
⑤ 5~6月の梅雨時期 ・・・湿度や気温が高いため、細菌性食中毒が増える
⑥ 7~9月の夏時期 ・・・湿度や気温が高いため、細菌性食中毒が増える
⑦ 12~3月の冬時期 ・・・ノロウイルスなど、ウイルス性の食中毒
食中毒の対策は?
- 激しい嘔吐や下痢症状をもよおす際は、内科・胃腸科・消化器内科などの医療機関を受診する。
- 脱水症状にならないよう水分補給を心がける。経口補水液やスポーツドリンクなどがおすすめ。
- 会食などで同じものを食べた複数の人に、同様の症状が現れたら、必要に応じて提供した飲食店や保健所に連絡する。
- 飲食店や給食施設など食品関連の業種に勤める人は、ノロウイルス感染後、症状が落ち着くまで(症状持続期間は平均2~3日、症状が出始めて1週間は安静に)は仕事を休むことが望ましいと云われている。
食中毒を予防しよう
◎細菌性食中毒予防の3原則
細菌を食べ物に「つけない」
食べ物に付着した細菌を「増やさない」
食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
◎ウイルス性食中毒予防の4原則
ウイルスを調理場内に「持ち込まない」
食べ物や調理器具にウイルスを「ひろげない」
食べ物にウイルスを「つけない」
付着したウイルスを加熱して「やっつける」
◎家庭でできる食中毒予防
食品購入、家庭での保存環境、調理の下準備、調理中の注意、食事中の注意、残った食品の管理などに気をつけて、食中毒を発症しないようにしてください。
<参考文献>
農林水産省 子どもの食育サイト 「注目しよう! 食べ物のこと」
厚生労働省 健康・医療サイト 「食品」「食中毒」

