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Vol. 145 「物づくりの出口戦略」

集中して物づくり

昨年あたりからずっと意識して考えていること、それは「自社の強みって何だろう?」「微差を伸ばす」ということ。繰り返し言い続け、皆さんにも浸透してきたと思います。

商品開発をする際に、まずは市場でのシェアをどのあたりに置くかを考えます。その層にとって喜ばれる商品、価格帯、セールスポイントを描き出し、ピーアールします。

徹底して優れた物づくりに集中するのは大切なこと。職人の町として発展してきた京都は、昔からこだわり抜いた手仕事で伝統工芸のスキルを磨いてきました。おかげで、世界が注目するKYOTO品質を確立しました。

こだわり抜いた職人しごと、求められる天井「10」の品質に対し、素人では気づかない隠れたクオリティにまで気を配り、絶対に妥協することなく、「12」も「13」もある商品をつくり上げる能力は素晴らしい。その集中力や、京都人ですら「あっぱれ」と惚れ惚れします。

で、10と12はどれくらい違うのでしょう?9と13は、どれくらい差を感じてもらえるのでしょう?皆さんが家電を買うときを思い出してください。優れた機能が満載されたハイスペックな製品を求める人もいれば、いろいろ付いていても使いこなせないからと、自分にとっての必要最低限の機能を備えた製品を求める人もいます。

好機を逃すな

思うに、100のクオリティを達成するまでじっくりと時間を費やすより、ある程度カタチになり他店に微差が付いたのであれば、スタートダッシュを急げということ。

手を抜く意味ではなく、時には妥協も必要。7割の完成度で世に出して、人々の声を聞きつつブラッシュアップしていけばいい。

「いい物をつくり、お役に立つ商品を人様にお届けする」姿勢は美しい。しかし、職人が納得するまでつくり込んでいたら、このハイスピードな時代に置いていかれてしまう。

パソコンや携帯電話、迷惑メールなどの目まぐるしい進化は、うかうかしていたら振り落とされてしまいます。

運命の女神の前髪をつかんで「とりあえず、背中に乗っかれ」が、私の戦略です。改善すべき点は、売り始めて1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、お客様の声に耳を傾け、第2弾をバージョンアップさせればいい。

クルマでもフルモデルチェンジを待たず、年々改良を重ねながらバージョンアップしています。そうやって、質を上げていけばいいと私は思います。

出口を意識して

その上で、必要なのは出口戦略。

① いち早くイメージして販売ルートを確保。
② 世に出すとき、この商品をどのように伝えていくか、徹底して考える。
③ いかにスピーディにすすめるか必死で動く。

それができたら、あとは自らが宣伝マンになったつもりで、周囲に声をかけ続ける。そうこうしているうちに、物事は廻り出す。

完璧なる完成を待っていたら、コトは何も動かない。おおよそできたら世に出して、評価を問う。バッシングも声援も受け入れて、改善を続けながらブラッシュアップすることで、次なる資金も動くのです。

さて、始まったばかりの2025年。どう廻していくか、タカレンの勝負時です。暮れに、一緒に笑おうな!

高橋 聖介

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